【研究機関】2020.10.20 発表
世界気象機関(WMO)は、全球海洋観測システム(GOOS)の現状について報告する「海洋観測システム報告カード2020年版」を紹介した。2020年版は、持続的で統合された海象観測の重要性と官民協力の必要性を強調している。2021年からの「国連海洋科学の10年」も目標の一つに、持続可能な海洋観測システムの確保を掲げる。折からの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行により、観測船や観測を請負う定期航路船の運航や係留装置等の修理・更新が中断しデータ収集に欠落が生じた事態は、国際協力や民間船舶との契約など柔軟な体制と世界各地の現地観測所・観測衛星の活動の重要性を改めて明らかにした。また、機器装着動物の利用などにより、従来の観測システム下にない地域からのデータ収集が可能になった。GOOSは毎日200万件以上の観測データを提供し、観測には86ヶ国8933ヶ所の現地観測所、170の衛星が参加する。
【世界気象機関】
https://public.wmo.int/en/media/news/ocean-observing-system-report-card-2020
Copyright (C) 2009 ECO NAVI -EIC NET ECO LIFE-. All rights reserved.