【国連】2020.09.29 発表
国連環境計画(UNEP)は、「食料ロス・廃棄啓発のための国際デー」に新たに指定された2020年9月29日に、あらゆる主体に対し食料ロス(収穫から小売に至る前に失われる食料)と廃棄(小売、外食、家庭等で廃棄される食料)の削減への取組を加速するよう呼びかけた。世界の飢餓人口は約6億9000万人に上り、過去5年間に増加している。一方、食料の14%が収穫から小売に至る前の段階で失われている。環境への影響も大きく、食料ロス・廃棄は温室効果ガス排出の8%を占めている。食料ロス・廃棄を削減することは、飢餓撲滅、温室効果ガス排出削減、環境保全、生産性の向上に寄与する。その方法には、食料ロス・廃棄の発生源を特定するデータ、民間の取組を促進するインセンティブ、食品包装の改善、余剰食品の再分配、農家による消費者への直接販売等サプライチェーンの短縮、コールドチェーン(低温物流)等インフラ・ロジスティクスの強化が挙げられる。UNEPは、2021年初頭に、小売、外食、家庭等における食品廃棄を国別に推定した報告書の公表を予定している。
【国連環境計画】
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