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【国連】2020.09.24 発表

アフガニスタンとタジキスタン、山地生態系保全に関する二国間協力覚書に署名

 国連環境計画(UNEP)によると、アフガニスタンとタジキスタンは2020年9月17日、アムダリヤ川とその支流パンジ川流域の山地生態系保全に関する協力覚書に署名した。環境保全に関する両国間の協力覚書はこれが初めて。
 同覚書は5分野(気候変動への適応、生物多様性保全、水質モニタリング、環境評価、生態系管理に関する知見共有)に重点を置くもので有効期間は5年間。共同事業の環境影響評価の実施、国境を越える環境影響が想定される場合の通知に関する公約も盛り込んでいる。
 中央アジア最長のアムダリヤ川の源流域であるパミール高原・ワハン回廊は、絶滅危惧種のユキヒョウ、野生ヤギ・羊など象徴的な種の生息地。かつてのシルクロードの分岐点として戦略上重要な地域でもあり、今回の合意では、インフラや資源採取等への投資計画がもたらす環境影響の緩和、持続可能な自然資源管理行動を通じた気候変動適応において、両国の連携強化を目指す。
 同合意下の活動の第一弾として、パンジ川流域の環境問題の調査と共同行動計画の策定のため、両国の環境専門家による視察が実施される。
【国連環境計画】

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