【研究機関】2020.09.24 発表
世界気象機関(WMO)は、2020年9月21日に開会した第75回国連総会の焦点の一つは気候変動と報告した。同総会では、中国が2060年までの炭素中立目標を発表するなど、各国政府や企業等から主要な発表が行われている。グテーレス国連事務総長は、会期中の9月24日、各国の首脳級が参加する気候変動ラウンドテーブルを招集し、WMOが先に発表した報告書「科学で結束(United in Science)2020」をあげて、気候変動対策のいっそうの取組み強化を促した。
事務総長は次の3点を強調した。
1)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)危機からの回復政策は、気候変動対策を含む持続可能な開発を考慮したものであること。特に、化石燃料への補助金廃止、炭素税、気候リスクを考慮した財政政策が重要である。
2)科学が主導する気候変動対策であること。
3)もっとも不利な条件下に置かれた国、社会を優先する気候変動対策であること。
事務総長はまた、2020年1月に、75周年を記念して国連がアンケート手法で行った「世界の人々との対話」の結果を紹介した。世界の人々は、ゼロ排出への移行の加速、皆保険の実施、人種差別の廃絶を望み、透明で参加型の政策決定、国際協力と連帯を求めていることが明らかになったという。
【世界気象機関】
https://public.wmo.int/en/media/news/75th-un-general-assembly-spotlights-climate-action
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