【ドイツ】2020.09.25 発表
ドイツ連邦環境庁(UBA)は、リターナブル容器に充填された飲料の割合について、2018年は前年比で1%少なくなり、41.2%であったことを報告した。2000年以降、全ての飲料部門でリターナブル容器の利用は減り、使い捨てのペットボトルの利用が増加している。ビールについてはデポジット義務導入以降、リターナブル容器の割合は80%を超えていたが、缶ビールの販売数が増加したことから、2018年はリターナブル容器の割合は79.5%であった。一方で、水についてはリターナブル容器の割合は0.7%増加したものの38.8%であり、法律で定められた目標をはるかに下回っている。また、報告では、ドイツ全国で対応可能な標準的なリターナブル容器を使用するのではなく、独自のリターナブル容器の使用する企業が増加していることを指摘している。ビールでは、独自容器を利用する割合が2012年は15%であったのが、2017年には42%となっている。地域で消費する地ビールであれば、この独自容器に問題はないが、一般的には独自容器は配送距離が長くなり、不要なCO2排出の原因となる。ドイツ連邦環境庁は、新しい研究プロジェクトにおいて、拘束力のあるリターナブル容器の販売率、リターナブル容器利用の目標ノルマ、包装税、その他の法的・経済的措置がリターナブル容器の増加に効果を挙げるのか研究を行っている。
【ドイツ連邦環境庁】
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