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【国連】2020.09.16 発表

第75回国連総会でサンゴ礁保護の世界基金が発足

 国連環境計画(UNEP)によると、第75回国連総会に合わせサンゴ礁の保護を目的とした世界基金が設立された。サンゴ礁の保全と回復のため市場に基づく民間投資を促進するとともに、緑の気候基金や適応基金を通じてサンゴ礁に関連する気候変動に対する適応措置に融資する。今後10年間にわたり5億ドルの資金動員を目指す。サンゴ礁は100万種近くの海洋生物を支え、5億人以上に雇用と食料を提供し、暴風雨や洪水から沿岸線を防護している。2018年に公表された気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書によると、温暖化を1.5℃に抑えられたとしても、今世紀半ばまでにサンゴ礁の70~90%が死滅するという。生物多様性条約(CBD)の「地球規模生物多様性概況第5版(GBO-5)」では、サンゴ礁は全評価対象生物のうち絶滅の恐れが最も急速に高まっているとされている。世界基金には、ポール・G・アレン・ファミリー財団、モナコ大公アルベール2世財団、BNPパリバ等、官民、慈善団体が参加する。
【国連環境計画】

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