【イギリス】2020.09.03 発表
イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA)によると、2020年初夏にイングランドでハイイロチュウヒのひな60羽が巣立ち、自然環境に関する助言機関「ナチュラル・イングランド」のハイイロチュウヒ回復プロジェクトが2002年に発足して以来、最高の繁殖数を記録した。この成功には、主食であるハタネズミの増加、好天、他機関(森林委員会、王立鳥類保護協会等)との強力な連携など多くの要因があるという。
ハイイロチュウヒは、狩りに適した集音効果を持つフクロウに似た顔と硬い顔毛の、極めて独特な鳥。かつては同国の高地・低地の全域で見られたが、1830年以降、人間による狩りなどの影響でイングランドでは非常に希少となった。地域によっては生息地の適性や食料の入手可能性も大きく影響しており、ナチュラル・イングランドは、DEFRA のハイイロチュウヒ共同行動計画等の下、衛星追跡による鳥の移動や行動の理解向上、野生生物に配慮した高地の生息地管理の支援など、様々な取組に参加している。
ハイイロチュウヒは同国のレッドリストに掲載、2006年自然環境及び農村地域法の第41項ではイングランドで最も重要な保全種に指定されている。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】
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