【イギリス】2020.07.31 発表
イギリス気象庁は、同国の気候に関する年次報告書2019年版を公表し、国内の気候に対する気候変動の影響が増していると報告した。報告書によると、2019年は1884年以降で12番目に高温の年となりトップ10には入っていないが、7月にはケンブリッジで年間を通じた高温記録が、2月にはロンドンで冬季の高温記録が更新されるなど国内最高記録が4つ生まれた。2010~2019年の同国全体の平均気温は1961~1990年の同気温より0.9℃高いという。報告書の主執筆者は、「気候変動が国内の気候に与える影響が大きくなっていることが読み取れる。2019年は1884年から1990年までのどの年よりも気温が高く、また、高温の年トップ10年は全て2002年以降に集中している。一方、低温の年トップ10年に入る年を探すには1963年にまで遡らねばならない」と説明する。この他にも、2019年にかけて降雨量や日照時間の増加、降霜日や降雪量の少なさ、樹木発芽日の早期化などが示されており、明確な温暖化傾向が分かるという。
【イギリス気象庁】
Copyright (C) 2009 ECO NAVI -EIC NET ECO LIFE-. All rights reserved.