【国連】2020.07.14 発表
国連気候変動枠組条約(UNFCCC)は、消費者や製造業者、製品ブランドが消費財の気候影響を理解するのに役立つ画期的なアプリケーション「2030算定機」が公開されたと報告した。このツールは気候行動の推進を図るため、スウェーデンのフィンテック企業DoconomyがUNFCCCと連携の下、開発を進めたもので、企業の自社製品の持続可能性に関する責任ある決定、及び購入の影響に関する消費者の意識向上と行動変容を促すという。
このツールでは、製品のサプライチェーンにおける既知の要素(原料、製造工程、輸送等)の排出量を基にライフサイクル分析(LCA)を行うため、製品の気候影響に対する認識が急速に高まる可能性がある。まずは衣料品の小売店・製造業者に焦点を当てたベータ版を公開したが、まもなく他の製品カテゴリー(電子機器、家具、食品等)まで拡大する予定である。完全なLCAとして代用はできないが、概算値が数分で得られる。また国連のカーボン・オフセットの紹介サイトにリンクしており、ユーザーはパリ協定や国連持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた環境改善事業に寄与することで即座に気候行動を起こすことも可能だという。
【国連気候変動枠組条約】
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