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[海外エコニュース一覧]

【国連】2020.07.06 発表

国連環境計画など、人獣共通感染症対策には人や動物、環境の衛生を守ることが最適と報告

 国連環境計画(UNEP)と国際畜産研究所(ILRI)は、次なる人獣共通感染症の世界的大流行(パンデミック)を防ぐには、人、動物及び環境の衛生や健全性を同時に守るワンヘルス(One Health)の考え方が最適だとの見解を示した。両組織は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を含めた人獣共通感染症の発生とパンデミックの原因を考察し、今後のパンデミック対策に役立つ提言等をまとめた報告書を公表した。これによると、自然環境の劣化が人獣共通感染症の増加に拍車をかけており、COVID-19もその一例である。報告書は、動物からヒトへのウイルスの伝播を防ぐために各国が積極的な措置を講じなければ再びパンデミックが起きると警鐘を鳴らしている。将来のパンデミックに備えるにはワンヘルスの考え方が最適だと説明し、10項目の提言も示した。アンダーセンUNEP事務局長は、「野生生物を過剰利用し生態系を破壊し続ければ、今後も動物からヒトへのウイルス伝播が起きることが予想される。自然環境の保護についてより一層熟考する必要がある」と述べた。
【国連環境計画】

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