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【イギリス】2020.06.30 発表

イギリス気象庁、イギリスで21世紀末までに日最高気温40℃超が3〜4年に1回起こると予測

 イギリス気象庁は、温室効果ガス排出を削減しなければ、21世紀末にイギリスでは3~4年に1回、日最高気温が40℃を超えると予測した。イギリス気象庁ハドレーセンターの研究者らが、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書の排出削減シナリオ、高排出シナリオ(RCP8.5)と中程度の排出シナリオ(RCP4.5)のそれぞれについて、イギリス各地域の高温極値の出現確率を予測した。
 40℃超は、現在の気候状態では100~300年に1回、2100年までRCP8.5で進行すれば3~4年に1回、RCP4.5であれば約15年に1回の確率で起こる。現在、日最高気温35℃以上を記録する夏は5年に1回の確率であるが、RCP8.5では1年おきとなる。特にイギリス南東部で40℃を超える確率が高く、この地域で35℃超はありふれたものとなる。現在はめったに30℃まで上昇しない北部でも2100年までには10年に1回は30℃超を観測するようになるという。ロンドン地域でも、RCP4.5では1世紀間に少なくとも1回、RCP8.5では数回、40℃を超える。
 イギリスでは2019年7月に記録史上最高気温38.7℃を観測し、40℃を超える可能性について議論されていた。研究者らは、排出削減が40℃超の出現確率の低下につながるとしている。【イギリス気象庁】

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