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【EU】2020.06.03 発表

欧州委員会、乗用車・バンの2020年CO2排出目標達成には大幅な排出削減が必要と報告

 欧州委員会は、2018年にEUとアイスランドで新車登録された乗用車と小型商用車(バン)の平均CO2排出量に関する欧州環境庁(EEA)の最終データを報告した。
 これによると、2018年の新車乗用車の平均CO2排出量は目標値(130g/km)を下回り120.8g/kmだったが、前年比で2g/km以上増加。その要因は、ディーゼル車からガソリン車への移行や、ガソリン燃料で車体の重い大型スポーツ用多目的車(SUV)の市場シェア拡大等にあり、ゼロ・低排出車の新車登録のシェアも2018年は約2.0%にとどまったという。また新車バンの平均CO2排出量も2018年は目標値(175g/km)を下回り157.9g/kmだったが、車両重量・エンジン排気量・車両サイズの大型化等の影響で初めて前年比で増加。ゼロ・低排出車のシェアも前年と同レベル(1.7%)だった。
 EUでは2020年以降、乗用車は95g/km、バンには147g/kmのCO2排出目標が適用される。各メーカーは、車両全体の燃費向上およびゼロ・低排出車の投入加速が求められ、加盟国は充電インフラや奨励制度への投資が必要だという。【欧州委員会】

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