【国際機関】2020.05.26 発表
世界気象機関(WMO)、世界保健機関(WHO)等が主導する「世界暑熱健康情報ネットワーク」(GHHIN)の専門家らは、北半球で再び温暖化による夏の猛暑が予想されるなか、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大と暑熱による健康リスクから人々を守る対策の強化を国や地域社会に求めた。
熱中症等の一般的な対策(エアコンの効いた公共施設への移動、脆弱な人々の自宅訪問・確認等)は、COVID-19感染防止の奨励策と相反する。また暑熱は、COVID-19患者の病状悪化や、すでに逼迫している医療体制への熱中症患者等の増加による負荷拡大等をもたらし、COVID-19感染を恐れた受診控えによって治療が遅れる可能性もある。このためGHHINは、COVID-19感染拡大時の暑さリスク管理に役立つ情報(技術概要、主な問題に関するQ&A、管理計画策定時のチェックリスト)を作成。夏を迎える今から、地域の状況に合わせた情報伝達・支援、調整、事前対策(計画の見直し、修正等)の強化、及び医療部門でのリスク管理が必要だという。これらの情報は、WHO欧州事務局主催のオンラインセミナー(2020年5月26日)で公表される。
【世界気象機関】
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