【アメリカ】2020.03.31 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)と運輸省道路交通安全局(NHTSA)は、2021-2026年型の乗用車・小型トラックに適用されるメーカー平均燃費(CAFE)とCO2排出基準を示した「安全で手頃な価格、低燃費の(SAFE)車両規則」を最終決定した。
SAFE車両規則は、トランプ大統領が約束したアメリカ自動車産業の活性化を図り、同国の経済と国民の安全に寄与する国家基準で、石油価格の低下や国内石油生産の増加、大型車の需要増加など市況を反映している。CAFEとCO2排出基準について、2012年基準では毎年約5%の引上げを義務付けていたのに対し、新基準では2026年型車まで毎年1.5%の引上げとし、規制を緩和。2026年型車に要求される業界全体の平均燃費は、2012年基準では46.7mpg(1ガロン当たりの走行マイル)、新基準では40.4mpgになると試算する。
新基準の効果として、規制に関わるコストを1000億ドル削減、新車1台の平均価格が1000ドル以上低下、新車販売台数が270万台増加、衝突事故による死者が3300人減少、等が得られ、大気浄化法に基づく排出規制も継続するという。【アメリカ環境保護庁】
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