【国際機関】2020.03.23 発表
世界気象機関(WMO)は、2020年の世界気象デー(3月23日)のテーマを世界水の日(3月22日)と共通の「気候と水」とし、気候変動の討議における水資源の観点を強調した。
人間は水無しでは3日以上生存できない。気候変動は、水への影響(洪水や干ばつ、汚染の増加)が顕著で、持続可能な開発や安全保障に悪影響を及ぼしている。現在、世界で20億人以上が高い水ストレスを受けている国に暮らす一方で、約40億人が毎年1カ月以上深刻な水不足に陥っている。過去30年以上にわたる氷河融解は長期的に水安全保障の低下を招いており、降水パターンの不安定化は食料の安定供給等を悪化させている。世界の飢餓人口も増加に転じ、2019年はアフリカの角周辺地域の数カ国で極端な気候等により食料事情が極めて悪化したという。
WMOは水資源のデータが限定的で不十分だとし、2019年の第18回世界気象会議で水関連の8つの長期目標を設定した。効果的な水管理政策と洪水・干ばつの早期警報サービスを実施するには、気候と水を協調的かつ持続可能な方法で管理し、水供給の予測・監視・管理を改善する必要があるという。
【世界気象機関】
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