欧州委員会は、EU結束政策に基づき、結束基金および欧州地域開発基金を通じて、EU加盟7か国の大規模インフラ事業14件に計14億ユーロ以上を投じることを承認した。対象となった事業は、環境・健康・輸送・エネルギーなど重要分野にわたり、欧州のスマート化・低炭素化を図る。その主な内容は次の通りである。
・クロアチア：21台の電車を購入し、持続可能な輸送方法の利用等を促進。
・チェコ：EU諸国のエネルギーシステムを結ぶ重要地域に2回線送電線を建設し、エネルギー安全保障と再生可能エネルギー発電を促進。
・ハンガリー：ティサ川流域を洪水から防護するとともに持続可能な水管理を強化。
・ポーランド：北部・北西部で送電線と変電所を建設し、クリーンエネルギーを促進。またオルシュティン市の公共交通機関に高度道路交通システムを導入し、都市環境を改善。
・ポルトガル：ポルト市の公共地下鉄システムを改善し、交通・汚染を軽減。
・ルーマニア：南西部でクリーンな飲料水と適切な下水処理へのアクセスを確立、北東部で医療サービスの質と効率を改善。
・スペイン：特にエストレマドゥーラ地方で高速鉄道（マドリード～リスボン間）の連絡を改善。
【欧州委員会】