【EU】2020.03.04 発表
欧州委員会は、2021年を「欧州鉄道の年」に指定し、鉄道の環境持続可能性や安全性、機能性について普及啓発することを提案した。輸送部門は欧州の温室効果ガス排出の25%を占め、2050年までに気候中立を達成するという欧州グリーンディールの目標達成の鍵を握っている。EUは輸送部門の排出を2050年までに90%削減することを目指しており、それには国内輸送の75%を占める道路輸送の相当部分を鉄道又は水路輸送に切り替える必要がある。鉄道は1990年以降、輸送量増にもかかわらずCO2排出がほぼ継続して減少している唯一の輸送手段だという。2021年は、第1次鉄道政策パッケージの20周年で、第4次鉄道政策パッケージの合意規則をEU全域で一年を通して実施する初年でもあり、欧州首都(パリとブリュッセル)を結ぶ初の鉄道が開通して175周年にあたるなど、鉄道関連の節目となる年である。国際芸術祭EUROPALIAは既に2021年のテーマを鉄道にすることを決めている。欧州委員会の提案は、今後欧州議会及びEU理事会で審議される。【欧州委員会】
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