【EU】2020.03.04 発表
欧州委員会は、温室効果ガスの排出を2050年までに正味ゼロとすることを法的拘束力のある目標として明記した欧州気候法案を公表した。法案は、EU諸機関と加盟国がこの目標に向け必要な対策を講じていくことを求めており、欧州委員会には、
・影響評価を実施したうえで、2020年9月までに2030年の削減目標引き上げを提案する。
・この新2030年目標を達成するため、2021年6月までにEU排出量取引制度(ETS)指令や再生可能エネルギー指令等の各種の法規制を見直し、必要に応じて改定する。
・目標達成への進捗を測るとともに、域内の各種機関や企業、市民が今後の見通しを持てるよう、EUの2030~2050年の排出削減の道のりを示す。さらに、EUと加盟国がこの道のりおよび2050年目標に沿った軌道にあるかどうかを2023年9月までに評価し、軌道にない加盟国には是正を勧告する。評価はこれ以降5年ごとに行う。
等を定めている。また、加盟国には気候変動に対する適応戦略の策定と実施も求めている。
【欧州委員会】
Copyright (C) 2009 ECO NAVI -EIC NET ECO LIFE-. All rights reserved.