【国連】2019.12.24 発表
国連砂漠化対処条約(UNCCD)、生物多様性条約(CBD)などは、土地の劣化の中立性(LDN)が生物多様性保全に寄与することを示す報告書を公表した。LDNとCBDの生物多様性戦略計画2011-2020は、どちらも自然資源、生態系、生物多様性の持続可能な利用を促進し、そこから生まれる便益を万人が公平に享受できるようにすることを目標にしている。報告書はLDNによって生物多様性を保全する各国の優良事例をまとめている。フィリピンは農業、自然資源管理、気候に関する国家開発戦略にリオ3条約を統合し、2030年までに600万ヘクタール超の土地転換や劣化を回避することに取り組んでおり、チリは14万ヘクタールを植林し、保護区付近の放牧家畜の管理を改善することを目標にしている。ポスト2020生物多様性世界枠組の設計プロセスが進み、2021~2030年国連生態系回復の10年が始まろうとしている現在、国際社会はLDNと生物多様性保全の相乗効果を高める好機を迎えているという。【国連砂漠化対処条約】
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