【国際機関】2019.07.17 発表
世界資源研究所(WRI)は、世界銀行、国連環境計画(UNEP)、フランスの農業研究機関などと共同で、世界の人口が100億人に達すると予測される2050年を見据えて、食糧の持続可能性の実現のための5つの解決策を示す報告書を発表した。報告書によれば、食糧問題に対処するには食糧・土地・温室効果ガス排出の3点に関して、現状と2050年に必要とされる状況との間にあるギャップを埋める必要があるという。そのためには食糧の生産と消費のあり方の見直しが不可欠であるとして、持続可能な食糧システムの構築に向けた次の5つの方針が提示されている。1)食品ロス・廃棄物削減、健康的な食生活の推進などによる食糧需要の伸びの抑止、2)農地面積拡大ではなく生産性向上による食糧増産、3)森林減少の防止、泥炭地の回復、収量増加と生態系保全の関連付けによる自然の生態系の保護・回復、4)養殖システムの改善と捕獲漁業の管理強化による魚の供給量増加、5)革新的な技術・農法の採用による、農業生産からの温室効果ガス排出の削減。【世界資源研究所】
Copyright (C) 2009 ECO NAVI -EIC NET ECO LIFE-. All rights reserved.