【国際機関】2019.05.22 発表
生物多様性条約(CBD)は2019年5月22日、2019年の「国際生物多様性の日」のテーマである「生物多様性、食、健康」の密接な関係を声明や新ウェブサイト開設を通じ訴えた。現在世界の多くの地域では以前の世代よりも食べ物の選択肢が増えているが、世界の食糧全体をみるとむしろ同質化している。過去100年間に作物品種の90%以上が農場から姿を消し、作物6000種のうち総作物生産の66%を9種が占めている。漁業資源の3分の1は乱獲されており、60%は持続可能な限度を超えている。食糧システムの多様性が低下すると、栄養不良によって心臓病や2型糖尿病などの原因になるほか、医薬品の製造や開発にも直接的な打撃がある。地域に根差した食糧生産システムや関連する伝統的知識・文化も失われる。国際生物多様性の日には、世界各地で環境、健康、食糧部門の代表者が生物多様性の重要性を訴え、肉食を減らす、地元で採れた旬の食材を購入する、持続可能な農業を消費者として支援する、食品廃棄物を減らすなどの具体的行動を市民に呼びかけた。【生物多様性条約】
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