【フランス】2019.03.12 発表
フランス環境エネルギー管理庁(ADEME)は、農業食品製造業における食品ロス・廃棄の削減が経済的利益につながることを実証するプロジェクトを実施した。ADEMEによると、フランスでは材料のロス比率を把握していない企業が約半数、製造にかかわるロスのコスト全体を把握していない企業は90%に達するという。ロス削減の簡単な方法は、生産から完成品まで多く存在する。プロジェクトでは、参加した19社のロス重量とコストの算定、原因分析と環境影響評価を行い、「削減」と「有効活用」を柱に対策を実施した。その結果、初期段階では事業所当たり平均で年間約880トン(生産量の約9.4%)あったロスが平均で15%削減され、ロスのコストも118万ユーロ(売上の約4.4%)を5.5%削減できたという。これによりCO2排出量も86トン削減できた。
参加企業の一つでスープを製造するSoup ’Idéal社は、プロジェクト開始時には売り上げの約2.6%のロスがあったが、材料の野菜の皮むきの工夫、原材料管理や殺菌プロセスの改善により34%削減した。これによる利益は年7万5600ユーロになったという。【フランス環境エネルギー管理庁】
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