【イギリス】2019.02.12 発表
ウガンダ歳入局は、イギリス国際開発省(DFID)が資金援助した技術を用いて、南スーダンからウガンダに密輸される大量の野生生物製品を押収した。南スーダンとの国境にある税関でDFID援助のソフトウェアを用いて貨物をスキャンしたところ、3つのコンテナで、丸太をくり抜いて詰めた象牙約750本と数千匹のセンザンコウのウロコ(市価で計600万ポンド以上)が検出され、ベトナム人容疑者2名を逮捕したという。
ゾウは象牙を目的に密猟されるが、センザンコウはそのウロコの薬としての需要がアジアの一部地域で高い。違法野生生物取引(IWT)はアフリカ各地で後を絶たず、センザンコウはアフリカからアジアに年間約10万匹が密輸され、タンザニアではゾウが5年間で60%も減少した。IWTは国家の歳入や経済、地域社会に悪影響をもたらし、自然資源を損なう犯罪による被害額は年間700億ポンド以上に上るという。
DFIDでは、野生生物は観光や雇用創出、持続可能な開発の原動力として活用できるとしてIWTの根本解決を支援しており、象徴的な絶滅危惧種(サイ、ゾウ、センザンコウ等)の保護に600万ポンドの拠出を2018年10月に発表した。【イギリス国際開発省】
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