【国際機関】2019.02.08 発表
インドネシア気象気候地球物理庁(BMKG)は、沿岸浸水予報実証プロジェクト(CIFDP)の5年間の実証期間を終え、ジャカルタとスマランの両市で浸水予報・警報能力の構築に成功した。この沿岸浸水予報システムは2019年4月から運用を開始する予定となっている。今後、住民への早期警戒情報の伝達を改善し、ジャカルタとスマラン以外にも予報システムを拡大することが望まれている。また、津波警報能力と統合し、包括的なマルチハザード早期警戒システム(MHEWS)を構築することが検討されている。インドネシアは9万9000キロメートルにおよぶ世界で3番目に長い海岸線を有し、地殻変動が活発な3つのプレートと環太平洋火山帯の中に位置している。このため自然災害が多く、極端気象や高潮に起因する沿岸浸水は主要なリスクで、2018年にも甚大な被害があった。気候変動と海面上昇により、このリスクはさらに高まると懸念される。CIFDPを支援してきた世界気象機関(WMO)は、世界的に沿岸地域人口が増加するなかで、有効な早期警戒システムの必要性が高まっているとしている。【世界気象機関】
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