【国際機関】2018.09.03 発表
世界気象機関(WMO)は、シンガポールに新たにアジア・太平洋地域オフィスを開設する。同オフィスでは、極端な気候や大気汚染によるリスクの調整、航空及び海上輸送など経済部門を発展させるための気象サービスの強化を行う。これは各地域におけるWMOの存在感を高め、その地域へのサービスを向上させて、開発パートナーとの関係を深化させるためのWMOの戦略の一環である。アジア太平洋地域の多くの国では、頻繁に起こる熱波、強度を増す熱帯低気圧、海面上昇による沿岸部浸水など、すでに気候変動の影響を受けており、食料や健康、水の安全保障が脅かされている。さらにこの地域の国々は、エルニーニョ・ラニーニャ現象にも脆弱で、大気汚染や越境煙霧などの問題も抱えている。アジア・南西太平洋地域は最も勢いのある経済地域の1つであり、また急速に発展する交通結節点で、信頼できる気象サービスへの需要はかつてないほど増えているという。新たなオフィスはこの地域の利害関係者のニーズに沿って、WMOの活動を細かく調整していくことになる。【世界気象機関】
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