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[海外エコニュース一覧]

【国連】2018.08.24 発表

ハワイ大学の研究者ら、太陽光への曝露によってプラスチックから温室効果ガスが放出されると報告

 ハワイ大学の研究者らは、太陽光に曝されたプラスチックから、強力な温室効果ガスであるメタンとエチレンが放出されることを突き止めたと報告した。これらの放出率は時間と共に増加し、かつ水中よりも大気中のほうが一段と高いという。同研究者らは、各種プラスチックを調査し、特にレジ袋等に使われ生産量、廃棄量ともに世界最多のポリエチレンがメタンとエチレンの最大の放出源であると指摘する。低密度ポリエチレンの場合、大気中で太陽光を受けて放出するメタンとエチレンは、水中に比べてそれぞれ2倍、76倍であった。別の研究によれば、メタンはCO2の30倍以上も強力な温室効果ガスである。プラスチックの年間生産量が20年後には現在の2倍になり、廃棄され自然界に山積するプラスチックも増えると予測されるなか、プラスチックごみを無くすための取組を主導している国連環境計画(UNEP)は、同大学の研究結果によって、プラスチック汚染そのものへの対策のみならず、温暖化対策としてもプラスチック問題を解決する必要性が示されたとしている。【国連環境計画】

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