メインコンテンツ ここから

[海外エコニュース一覧]

【イギリス】2018.08.17 発表

イギリス環境・食糧・農村地域省、家庭での燃焼からの汚染物質排出削減策を提案

 イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は、家庭での木材や石炭の燃焼からの汚染物質排出を削減する計画を提案した。
 粒子状物質(PM)は、体内の主要な器官に沈着して様々な健康問題を引き起こす恐れがある。そのPM汚染の最大の要因は家庭での木材や石炭の燃焼で、同国では家庭での燃焼はPM汚染の38%を占めている(工業燃焼16%、道路輸送12%)。
 政府は将来、販売されるのは最もクリーンな燃料のみとする考えで、今回の提案は、1)家庭での燃焼に使用する湿った木材の販売禁止、2)全固体燃料への硫黄及び排煙の基準値の適用、3)伝統的な家庭用石炭の販売の段階的廃止、によりPM排出を年間8000トン削減するという。また、2022年には、最もクリーンなストーブの販売のみを認める計画だという。この提案は他の排出源からの大気汚染対策(農業からのアンモニア排出削減、車両(タイヤ等)に含まれるマイクロプラスチック等の汚染物質削減など)とともに大気浄化戦略に盛り込まれている。
 DEFRAは消費者側の対策として、ロゴマークによるクリーンで良質な木材燃料の識別、最も効率的なストーブの購入、機器の定期点検等を推奨している。【イギリス環境・食糧・農村地域省】

前のページへ戻る