【イギリス】2018.07.04 発表
イギリスは、現在議会に提出中の象牙取引禁止法案の対象に、カバ、セイウチ、イッカクなどの動物の牙を含めることを協議すると発表した。カバやセイウチはIUCNレッドリストで危急種に分類されている。カバの個体数は2008~2017年に最大12%減少したと推定され、牙を目的とした密猟が一因になっているという。イギリスは、必要に応じてワシントン条約対象種に限らずあらゆる動物の牙の取引を禁止する可能性を確保するため改正法案も提出した。これにより、イボイノシシやマンモスの牙も取引禁止の対象となる可能性がある。また、禁止法案で適用除外とされている1918年以前に製造された象牙薄片上の細密肖像画についても、細密肖像画の視認可能面積が320平方センチメートル未満であることを適用除外の要件にすることを検討する。なお、新たな協議によってゾウの牙を対象とする取引禁止法の導入が延期されることはないという。【イギリス環境・食糧・農村地域省】
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