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【国連】2018.06.27 発表

国連砂漠化対処条約、2050年までの土地の劣化に関する見通しを説明

 国連砂漠化対処条約(UNCCD)の報告書「グローバル・ランド・アウトルック(GLO)」の作成に携わったオランダ環境評価庁(PBL)の政策研究者が、2018年6月27日ボンのUNCCD本部で、同報告書に基づき2050年までの世界の土地に関わる問題、たとえば今後数十年の世界の土地利用と土地の状態の変化、その変化の要因と農業や水、生物多様性への影響、土地の劣化と土地をめぐる競争が深刻化する地域、土地と土壌の再生と管理が成果をあげる地域などの見通しを説明した。
 GLOは、2017年にUNCCDがまとめた世界の土地の劣化に関する報告書で、これらの問題について定量的な推定を示した。地球規模の評価で初めて、過去と将来の土地と土壌の質的変化をシナリオ分析に加え、この結果は最近のIPBESの土地の劣化と再生に関する評価報告書でも取り上げられた。発表を行った研究者は、政策にとってのGLOの重要性を強調したうえで、諸問題は今後数十年のうちに発生すると予想されるが、政策決定者らが健全で確固とした科学的根拠に基づいて意思決定を行うならば、問題に効果的に対応する時間はまだ残されていると述べた。【国連砂漠化対処条約】

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