【カナダ】2018.02.22 発表
カナダ環境・気候変動省とオンタリオ州は、エリー湖へのリン流入を抑制し有害な藻類ブルームを防ぐための行動計画を公表した。
リンは環境や人の健康、経済に様々な悪影響を及ぼす有害藻類ブルームの主要因である。
エリー湖は五大湖の中で最も浅く生物生産力が豊かだが、農地や都市、下水処理場、浄化槽からの流出などによりリン負荷が高く、有害な藍藻類ブルーム等が極めて発生しやすい。こうした藻類ブルームは同流域のカナダ経済に年間2億7200万ドルの損害を与える可能性もあるという。
この計画はエリー湖へのリン流入の40%削減という目標達成に向けて、連邦・州・その他関連機関等が取るべき120以上の行動(排水処理設備の改善、農地や流域からのリン流出を防ぐ効果的技術の促進、湿地保全の強化等)を特定している。その作成過程では多くの市民が参加し、先住民社会や自治体、農業・環境機関等と緊密に連携した。同計画は五大湖の共有水域の保全にとって重要な節目であり、米国との五大湖水質協定、五大湖の水質と生態系の健全性に関する協定(連邦とオンタリオ州)等の公約に対応しているという。【カナダ環境・気候変動省】
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