【イギリス】2018.02.15 発表
イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は、2011~2015年にイングランドとウェールズで発生した猛禽類に対する犯罪(銃、罠、毒を使用した殺傷や巣の破壊など)を示す地図を公開した。これは犯罪多発地域と内容を特定して警察が取締まりを集中的に行えるようにするもので、毎年更新される。政府は野生生物犯罪を深刻にとらえ、特に猛禽類については重点事項と位置付けて対策実行グループを設置した。今回の地図もこのグループが作成した。イギリスにとって猛禽類は動物相の重要な一部であり、文化遺産のシンボル、観光資産でもある。猛禽類に対する犯罪や罠の違法使用には重い罰則を設け、1981年野生生物・田園地域法でもすべての野鳥が保護されている。しかし猛禽類への犯罪は5年間で262件(イングランドとウェールズ)発生した。特に多いのはノースヨークシャー州(39件)で、標的となる猛禽類はノスリ(108件)やフクロウ(40件)などである。【イギリス環境・食糧・農村地域省】
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