欧州委員会は、膨大なプラスチック廃棄物を削減するため、以下を柱とする新たなEU戦略を発表した。
1）リサイクルを収益性の高いビジネスに：包装や容器に使われるプラスチック・ビニール類のリサイクル性を高め、リサイクル材への需要を増やす。収集規模を拡大し、分別収集やごみの分類方法を統一して効率化を図る。2030年までに包装容器に使われるプラスチック・ビニール類をすべてリサイクル可能とすることを目指す。
2）プラスチック廃棄物を削減：使い捨てビニール袋の削減では効果を上げ始めているので、今後は他の使い捨てプラスチックや漁具へと規制を広げる。マイクロプラスチックの使用規制も行う。
3）海洋プラスチックごみの削減：船舶で発生したごみは陸上で適切に管理されるよう、港のごみ受け入れ施設に関する新たな指令案をこの戦略と共に公表する。
4）投資と技術革新を促進：リサイクル性の高いプラスチック素材の開発、リサイクル材からの有害物質の除去等のため、1億ユーロの追加資金を投じ技術革新を促す。
5）対外協力：世界共通の解決策や国際基準を目指し国際協力を行う。
【欧州委員会】