【国連】2017.12.08 発表
国連環境計画(UNEP)によると、ルクセンブルクは世界の山岳地帯に生息する、絶滅が懸念される野生生物保全のため、900万ユーロ提供することを約束した。山岳地帯の環境は気候変動によって今後50年間に大幅に変化し、ユキヒョウ、マウンテンゴリラ、ベンガルトラなどの生息地が減少すると予想されている。野生生物は移動パターンを変えることによってこの生息地減少に適応するが、その結果保護区の効果が失われ、被食者と捕食者のバランスの変化が生じるという。こうした中、ルクセンブルクとUNEPは、山岳地帯の野生生物保全のため生態系に基づくアプローチで協力。気候変動に対する野生生物の脆弱性と影響を受ける生態系サービスを調査し、野生生物の移動回廊の構築や動物相の回復によって適応を促進する。また、気候変動の影響への地域社会の対応が野生生物の生息地を脅かす可能性があるため、代替的な土地利用の促進などでこれに対処する。この取組は2018年から4年間、ヴィルンガ、ヒマラヤ、中央アジアの山岳地帯を対象に実施される。【国連環境計画】
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