【国際機関】2017.11.27 発表
国際エネルギー機関(IEA)は、デンマークのエネルギー政策に関する最新報告書を発表した。それによれば、デンマークは経済の脱炭素化で世界を牽引しており、低炭素社会の実現に向け着実に前進しているという。同国の発電はこの20年で根本的に変わり、石炭発電に代わって、現在ではその大部分が風力やバイオエネルギーによるものとなっている。なかでも同国は風力発電の割合が世界で最も高く、しかも送配電レベルで安定した電力供給が行われている。発表された報告書では、相互に関連する次の2つの課題に、特に焦点があてられた。
・いかにして発電システムにおける再生可能エネルギーのシェアを現在の45%から増やすか。
・いかにして熱部門を脱炭素化させるか。
これらは、デンマークの脱炭素化をさらに前進させるために不可欠であり、またエネルギーシステムの統合の可能性も提供することになる。
同国は、2030年までに全エネルギー消費の少なくとも半分を再生可能エネルギーで賄い、さらに2050年までに化石燃料に依存しない低炭素社会の実現を目指している。【国際エネルギー機関】
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