【フランス】2017.10.13 発表
フランス環境連帯移行省は、2017年10月14日に全国規模の市民団体が主催する第9回「夜の日」を支援する。これは過剰な照明の悪影響と夜間環境の保全についての意識啓発を目的に実施されるもので、会議や展示、星の観察、夜間の生物多様性の見学など、全国で約650のイベントが行われる。多くの都市が公共照明の消灯に参加し、環境連帯移行省もパリ近郊のラデファンスにある同省の高層ビルで消灯する。ユロ大臣は「光害の影響は過小評価されているが、エネルギーの浪費であるとともに、夜の生物多様性と人間の健康に悪影響を及ぼす」として市民、自治体、企業などが光害防止に参加するよう呼び掛けた。フランスではすでに、店舗や事務所など住宅以外のビルは午前1時から正面外壁の照明を消すこと、事務所の最後の在室者が出てから1時間以内に内部照明を消すこと、2018年7月からは看板照明も1時から6時まで消灯することを義務づけている。今後も、夜の空と生態系を守る追加対策を実施する天体観測適地の設定や、現行規則の対象外となっている光源の抑制策を照明設置者とともに検討することなどが予定されている。【フランス環境連帯移行省】
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