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[海外エコニュース一覧]

【研究機関】2017.09.20 発表

コンシューマー・グッズ・フォーラム、食品廃棄物削減のため、食品の日付表示の簡略化を行うと発表

 コンシューマー・グッズ・フォーラム(70ヵ国、400社の大規模消費財メーカーのネットワーク)とChampions 12.3(持続可能な開発目標のターゲット12.3の達成のために活動する政府や企業の連合)は、食品廃棄物を削減するため、2020年までに食品の日付表示を世界規模で簡略化することに取り組むと発表した。これまで「販売期限」や「消費期限」などのわかりにくい日付表示により、アメリカだけで年間最大290億ドルの損失につながっている。日付表示を簡略化し、食品廃棄物を削減するための行動喚起として、小売業者や食品メーカーは以下の3つの対策を講じる必要がある。
1)表示は1つのみ
2)表示の選択:傷みやすい食品は「消費期限」、長期保存できる食品は「賞味期限」
3)日付表示の意味について理解を深めるための消費者教育
 世界では毎年推定13億トンの食品が廃棄されており、廃棄される食品に、一般的なイギリスの家庭では年間700ポンド、アメリカでは1500ドルを費やしている。食品の日付表示の簡略化は、家庭からの食品廃棄の量を削減する簡単かつ効果的な方法であるとともに、節約や環境フットプリントの削減につながるという。食品ロスや廃棄は、気候変動の主要な要因であり、それにより、年間の温室効果ガスの8%が排出されている。【世界資源研究所】

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