【ドイツ】2017.09.13 発表
ドイツ連邦環境省は、北海、バルト海における海洋廃棄物問題に取り組む円卓会議において提出された中間報告書を公表した。ここでは、人間により投棄された廃棄物による海洋環境は許容できない状態で問題を起こしていることが示されている。廃棄物の大部分がプラスチックであるという。この問題は、北海やバルト海に限ったものではなく、世界的な状況であり、これは最重要な地球環境問題のひとつであるとしている。モニタリング調査では、北海の沿岸100メートルで400点、バルト海の沿岸100メートルで70点の廃棄物が見つかっており、そのうち70%以上の廃棄物がプラスチックであるという。北海南部の海底では1平方メートルあたり11キログラムの廃棄物が見つかっており、そこも大部分がプラスチックである。また死亡したフルマカモメの大部分に、胃の中にプラスチックが発見されている。中間報告書では、プラスチック廃棄物やマイクロプラスチックがどのようなルートで海洋に移動するのか、また学校での学習にどのように取り入れるかといった提案も示されている。円卓会議は、連邦環境省のヘンドリックス大臣が、昨年3月にニーダーザクセン州のベンゼル環境大臣と連邦環境庁のクラウツベルガー長官とともに設立したものであり、漁業や船舶業、プラスチック業界、排水管理、化粧品業界、タイヤ業界、学術界、行政、環境団体の代表者で構成されており、海洋汚染に対する対策を開発・実行し、社会的な問題意識を高めることを目的にしている。【ドイツ連邦環境省】
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