【フランス】2017.07.26 発表
フランス環境連帯移行省は、2017年夏は国内の森林火災のリスクが特に高まっているとして注意を呼びかけている。気温が上がる夏季は例年森林火災が起こりやすいが、2017年の夏は干ばつが81県に及び、地中海沿岸では強風も記録されるなど特に火災のリスクが高いという。この要因として地球温暖化の影響(気温上昇、高温・乾燥期の長期化など)が指摘されており、森林火災の頻度と激しさはさらに増す可能性が高い。スペインやポルトガルに続き、フランス国内もすでに地中海沿岸の各県で森林焼失や住民避難などの被害が出ている。1500万ヘクタール以上の森林を持つフランスの中でも、森林火災は特に南部のコルシカ島やランド県で頻発している。こうした高リスク地域は北方に広がることが科学的に予測されており、都市部、農村部に関わらず国全体で警戒する必要があるという。このため政府は森林火災対策、森林管理、森林と居住地の間の空間の管理、森林利用者への情報提供などを盛り込んだ積極的な予政策を実施している。同省のサイトでは、利用者向けの注意点を動画でわかりやすく説明している。【フランス環境連帯移行省】
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