【国連】2017.04.11 発表
世界気象機関(WMO)は、西アフリカ諸国の気候サービス能力の向上のため、「農業における気候変動への適応と災害リスク軽減のための研修プログラム」を開始した。各国の機関が気候変動への適応と防災のために効果的な気候サービス(早期警報や気候予報)を提供できるよう、技術者や専門家のための研修コースを実施する。また、各専門機関が共通の作業方法を用い、客観的で整合のとれた情報基盤を創出できるよう機関間のネットワーク構築も目指すという。プロジェクトは西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)サヘル干ばつ対策国家間常設委員会(CILSS)の17か国で実施され、農業、農業気象学、水文、早期警報等の担当部門の専門家が対象となる。プログラムの資金はイタリア政府が拠出し、WMOの地域研修センター2機関(イタリア国立研究会議の生物気象学研究所とAGRHYMET地域センター)がパートナーとなっている。アフリカは、貧困と適応能力の不足のため気候変動の影響に対し脆弱な地域である。西アフリカ地域では人口が増加しているが、食料の生産は天水農業に依存しており、長期に渡る極端な干ばつは数百万人の生命を脅かすおそれがある。【世界気象機関】
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