【中国】2017.02.08 発表
中国気象局(CMA)は、北京気候センター(BCC)の最新の観測結果を基に、2016年8月に始まったラニーニャの状態は収束へ向かっていると報告した。中東部赤道太平洋では低い海水温が続いているが、2017年1月の平均海水温度(-0.33℃)は2016年12月(-0.42℃)より0.09℃上昇し、CMAの最新のエルニーニョ・南方振動観測基準によるとラニーニャの状態が続いたのは4か月のみだったという。ラニーニャの駆動力は貿易風と冷水であり、貿易風は暖水の大部分を西部赤道太平洋に運ぶ。BCCの主幹によると2016~2017年にかけた冬季のラニーニャの駆動力は十分に強くなかったという。また、ラニーニャを減速させたもう一つの要素は地球温暖化だとしている。地球規模で海水温度が上昇傾向にあるため、近年はラニーニャ現象がエルニーニョと対応していないという。2017年の冬季から春季へ向けて、中東部赤道太平洋は通常の状態が続くとみられている。【中国気象局】
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