【フランス】2016.09.22 発表
フランス環境エネルギー管理庁(ADEME)は、レストランなど食事を提供する施設における食品廃棄のコストに関して実施した調査の結果を公表した。それによると、調査が行われたローヌ・アルプ地方の12の施設において、原材料のロス・廃棄の直接コストは平均で1食あたり0.27ユーロ、間接コスト(調理に費やす時間、調理に要するエネルギー消費、ごみ処理料など)も含めると0.68ユーロとなった。直接コストだけでも、1日当たり1700食を提供するある病院では年間約19万3000ユーロ、145日で300食を提供している大学では年間1万3000ユーロとなったという。フランスでは、レストラン産業では、毎年約30億食が提供され、54万トンが廃棄されているという。ADEMEは、これを削減することの利益は大きいとしている。たとえば、節約した資金を使って質の高い食品を地元で購入すれば、地域の食品サプライチェーン全体の発展を促すことにもなる。エネルギー移行法では、2016年9月から、自治体が運営する施設で食品廃棄削減の取組を開始するよう求めており、ADEMEは、自治体や企業が活用できるよう地域の優れた事例を集めたウェブサイトoptigede.frを開設している。【フランス環境エネルギー管理庁】
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