【イギリス】2016.09.21 発表
イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は、第17回ワシントン条約(CITES)締約国会議を前に、ゾウの密猟を撲滅するため、現代の象牙製品の販売を禁じる計画を発表した。世界の象牙の需要のため10年間で15万頭近くのゾウが密猟され、ゾウの個体数は約3分の1まで減少しているという。この禁止措置は1947年以降の象牙を含む製品の販売を対象としている。それ以前の象牙を含む芸術や装飾作品の取引は引き続き認められるが、イギリスは未加工の象牙に関しては、年代を問わず既に全面的に取引を禁じている。2017年初頭に、環境保護団体、取引業者、その他の利害関係者とともに禁止措置の実施時期と方法、必要な特例について協議し、法律の範囲内で運用し、違法取引を撲滅する明確な規則と指針を確保するという。この禁止措置は象牙取引に対する世界で最も厳格なものの1つとなり、イギリスの率先した取組が他国の禁止措置の策定を促進することも期待されている。【イギリス環境・食糧・農村地域省】
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