【アメリカ】2016.07.25 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、大気浄化法の下、特定の種類の航空用エンジンから排出される温室効果ガス(GHG)は、気候変動の原因となる汚染に寄与し、アメリカ国民の健康と環境を脅かすと正式に判断した。EPAは、航空用エンジンから排出される二酸化炭素(CO2)、メタン、亜酸化窒素、ハイドロフルオロカーボン(HFC)、パーフルオロカーボン(PFC)、六フッ化硫黄(SF6)について分析。主に大型民間機で使用されるエンジンからこれらの汚染物質が発生するという。この判断は、航空用エンジンの排出基準を設けるものではないが、国際民間航空機関(ICAO)は2017年3月に航空機のCO2排出に関する国際基準を正式に採択すると予想されており、EPAは少なくともICAOの基準と同等の基準作成に取り組むという。アメリカの航空機は同国の輸送部門のGHG排出の約12%、世界中の航空機からのGHG排出の29%を占め、航空用エンジンの排出基準が設けられれば、気候と健康上の著しい利益が生まれると期待されている。
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