【ドイツ】2016.07.22 発表
ドイツ連邦環境省は、環境スポーツ審議会が、持続可能なスポーツイベントに関するポジションペーパーを提出したことを公表した。これは、審議会に所属するスポーツ、行政、学術、経済、自然・環境分野の専門家23人によって作成されたもの。オリンピックなどの大規模なスポーツイベントは、人々に感動を与え、結束を促すものの、その計画・実行時には、批判的に捉えられる課題が多い。ポジションペーパーでは、持続可能な目標に沿ったスポーツイベントの準備・実行・フォローアップの重要性を示し、自然の生活基盤の保全は、たとえイベントが小規模であっても、優先されるべきであるとしている。これにより、スポーツイベントは、持続可能な都市開発を進め、将来世代に利益を与えることができるとしている。持続可能性の意義においては、大規模なスポーツイベントは、可能な限り、既に存在しているスポーツイベント会場の利用が挙げられている。競技に適切な設備がなく新設する場合、イベント終了後に市民によって長期的な利用が可能な設備である重視すべきだとしている。同審議会は、1994年以降、連邦政府の助言機関として連邦環境省によって運営されている。
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