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【アメリカ】2016.06.15 発表

アメリカ海洋大気庁、南極点で初めて大気中CO2濃度が400ppmに到達したと報告

 アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、2016年5月23日に南極点において400万年間で初めて大気中CO2濃度が400ppmに到達したと報告した。化石燃料消費によるCO2排出増の影響が地球上でもっとも及びにくいとされる南極点でもついに400ppmの大台に達した。

 2015年の地球全体の平均CO2濃度は399ppmであり、2016年は400ppmを超過することがほぼ確実となっている。陸上植物が光合成でCO2を吸収する北半球が夏季の期間ですら400ppmを下回らない可能性もある。南極点でも400ppmを超えたとなれば、少なくとも人間の寿命相当の期間はもう地球全体の平均CO2濃度が400ppmを下回ることはないと予測されている。大気中CO2濃度の年間上昇率も加速しており、ハワイのマウナロア観測所では2015年に56年間の観測史上最高となる3.05ppmの上昇が観測された。これにより2015年は4年連続で大気中CO2濃度が2ppm以上上昇したことになり、2016年も2ppm以上の上昇が予測されている。

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