【EU】2016.04.22 発表
欧州委員会統計局(Eurostat)は、2014年のEUの環境税は3436億ユーロで、全税収のうち6.3%を占めたと報告した。環境税が全税収に占める比率は、2004年(2820億ユーロ、6.8%)に比べ低下した。国別では、上位はスロベニア(10.6%)、クロアチア(10.5%)、ギリシャ(10.2%)、下位はベルギーとフランス(ともに4.5%)、ドイツ、ルクセンブルク、スウェーデン(5.2%)となっている。EUの定める「資源効率的な欧州に向けたロードマップ」では、税・社会保障負担総額に占める環境税の比率を実施状況の指標とし、これを上位加盟国並みの10%超に拡大するよう推奨しているが、多くの国で達成されていない。
主な環境税は、エネルギー税(環境税全体の76.5%)、運輸税(19.9%)、汚染税・資源税(3.6%)。2004~2014年の10年間で、EUのほぼすべての国で環境税収額は増えているが、全税収に占める比率は低下した。低下幅が大きかったのは、キプロス(−3.3%ポイント)、ポルトガルとリトアニア(−3.2%ポイント)など、反対に上昇幅が大きかったのは、ギリシャ(+3.3%ポイント)、スロベニア(+1.9%ポイント)などだった。
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