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[海外エコニュース一覧]

【アメリカ】2016.03.09 発表

アメリカ海洋大気庁、2015年のハワイ・マウナロアのCO2濃度増加は観測史上最大と発表

 アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、ハワイのNOAAマウナロア観測所で2015年に測定された大気中のCO2濃度が前年比で3.05ppm増加し、56年の観測期間中、最大の年間増加率であったと発表した。NOAA世界温室効果ガス・レフェレンス・ネットワークの主任研究員によれば、2ppm超のCO2の濃度増加は2015年で初めて4年連続したことになり、増加のペースも過去数十万年で類を見ない速さだという。温室効果ガスの濃度は、NOAA地球システム研究所とスクリップス海洋研究所とがそれぞれ独自に測定した。西暦1800年以前には約280ppmだった大気中のCO2世界平均濃度が、2016年2月には402.59ppmに達した。地球は1万7000年前~1万1000年前にもCO2の濃度増加を経験しているが、その時はこの長期間に80ppm増加しただけだった。現在の増加速度はその200倍だという。CO2急増の一因として、NOAAはエルニーニョによる気象の変化への森林・植物等の対応を挙げるが、基本的には化石燃料消費による継続的なCO2大量排出が大きな要因であるとしている。【アメリカ海洋大気庁】

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