【フィンランド】2016.02.18 発表
フィンランド環境研究所(SYKE)などは、気候変動がフィンランドの国民的スポーツであるクロスカントリースキーに及ぼす影響をマッピングするツールを公表した。それによると、今後数十年間に、特にフィンランド南部で積雪・降雪期間が短くなり、国民がクロスカントリースキーを楽しむ機会に悪影響が生じ得るという。人工雪や雪の貯蔵によって部分的に埋め合わせられるが、投資が必要となるうえ、実現可能な地域も限られるという。SYKEなどは、各地の15~74歳の769人のスキー愛好者を対象に、雪の状況が悪化したらどうするかなどの問いを含むアンケート調査を実施した。その結果、南部のスキー愛好者の方が状況の悪化とともにスキーをやめると答えた人が多かったという。ツールでは、気候変動に伴う雪の状況の予測とともに、アンケート調査の結果に基づくスキー愛好者の行動予測も示されている。ツールは、気候変動と雪の状況の変化についての情報を国民に提供するほか、サービス提供者にもスキーサービスの計画と開発に役立つ情報を提供するという。【フィンランド環境研究所】
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