【国連】2016.01.11 発表
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、第5次評価報告書の統合報告書がすべての国連公用語(アラビア語、中国語、フランス語、ロシア語、スペイン語)に翻訳されたと発表した。統合報告書は、IPCCの3つの作業部会が2013年から2014年にかけて作成した各報告書の要点を政策決定者等が使いやすいようまとめたもので、元の英語版は2014年の11月に発表された。この統合報告書では、
・気候システムに対する人為的影響は明らかである
・気候を撹乱すればするほど、深刻で広範囲にわたる不可逆的な影響を生じるリスクが高まる
・気候変動を抑制し、より豊かで持続可能な未来を築く方法はある
といった重要な結論を示しており、翻訳版はこうした重要な情報を、より多くの読者が読めるように作成された。統合報告書の完全版に加え、30ページほどの「政策決定者のための要約」版も各国語で用意された。IPCCは、国連公用語以外の言語への翻訳も歓迎しており、翻訳版はそれを作成した国または機関の責任のもと、IPCCのウェブサイトに掲載するという。
【気候変動に関する政府間パネル(IPCC)】
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