【国連】2015.12.09 発表
パリで開催中のCOP21の併催イベントで、生物多様性条約(CBD)、砂漠化対処条約(UNCCD)、地球環境ファシリティ(GEF)の現在および過去の事務局長らと南アフリカ水・衛生大臣が、各国政府に対し、気候変動による自然災害への解決策として、生態系に基づく気候変動への適応策(EbA)および自然災害リスク軽減策(Eco-DRR)を活用するよう強く求めた。気候変動による極端な気象現象の発生頻度・強度が増す中、生態系は水や土壌等の動きを安定化させ、洪水やがけ崩れ、雪崩等の災害から地域社会を守る緩衝材として機能するという。EbAは生物多様性と生態系サービスを気候変動への適応戦略の一環として活用し、Eco-DRRは生態系を持続可能な形で管理、保全、再生することにより、災害リスクの軽減を目指す。気候変動対策と生物多様性保全とを連携させ両方の策を活用することで、気象災害への人々の適応・回復力を高めると同時に、所得創出等で社会的経済的脆弱性をも低減させるという。CBD事務局は現在、両者の実施事例等の統合報告書を作成している。【生物多様性条約事務局】
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